2025.04.22

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【論文掲載】千葉大学医学部附属病院との共同研究成果が「Scientific Reports」に掲載

Solvvy LAB.が研究開発するNeuro Switchアプリを活用した千葉大学医学部附属病院の論文が国際学術誌「Scientific Reports」に掲載

Solvvy株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:安達慶高、以下「当社」)は、Solvvy LAB.が研究開発するNeuro Switchアプリを活用した千葉大学医学部附属病院痛みセンターによる臨床研究において、その研究成果が英国のNature Portfolio発行の学術誌『Scientific Reports』に掲載されたことをお知らせいたします。
Solvvy LAB.が従前より技術協力を行っていた本研究は、慢性腰痛患者に対する認知行動療法(CBT)の効果を予測する新たなバイオマーカーとして、脳波の複雑性(EEG complexity)を用いたスクリーニング手法の有効性を検証したものです。

掲載論文情報

掲載誌:Scientific Reports(※1)
論文タイトル:Screening system for assessing suitability of cognitive behavioral therapy for chronic low back pain
掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41598-025-95948-1

研究の背景と目的

慢性腰痛は日本人の約8割が生涯に経験するとされ、そのうち20%以上が原因不明の「非特異的腰痛」に分類されます。本研究では、CBTの効果が見込めるかどうかを客観的に判断する手法として、脳波の複雑性を示す指標「Multiscale Fuzzy Sample Entropy(MFSE)」の有用性を検証しました。

主な成果と意義

・MFSEはCBT適応の有無を高精度で識別可能
特に低周波帯域のMFSE値は、高い識別精度(AUC = 0.825)を示し、1.25を閾値とすることでCBTの適応判断に寄与しました。

・CBT効果の有無と強く関連する因子を特定
言語性IQの低さ、注意の切り替え困難、想像力の乏しさ、細部への固執などの特徴がCBT効果の減弱と相関しており、MFSEによってそれらが包括的に可視化可能であることが示されました。

・臨床現場への貢献
MFSEを活用したスクリーニングにより、CBTの効果が期待できない患者への過剰治療を避け、医療リソースの最適化が可能になります。中見出しが入ります中見出しが入ります中見出しが入ります

今後の展望

本研究成果は、慢性腰痛のみならず、うつ病や発達障害など他の慢性疾患におけるCBT適応判断への応用可能性を示すものです。今後も、この技術を活用した実用的なメンタルヘルス支援の実現を目指し、様々な分野の研究機関との連携を拡大してまいります。

※1:Scientific Reportsは、Nature Portfolio社が発行するオープンアクセスの科学ジャーナルで、世界最大級の学術雑誌の一つです。自然科学のすべての分野を網羅し、投稿された論文の科学的妥当性のみに基づいて審査・掲載されます。
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Solvvy LAB.について

Solvvy LAB.(ソルヴィーラボ)は、BrainTech(ブレインテック)や生成AIを活用した新たな技術や商品開発を行う最先端技術研究機関です。詳しくは下記のURLをご覧ください。
https://solvvy.co.jp/news/20250311/

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