自社ブランドマンションの売却受任シェア向上に、検査保証サービスを活用

事業内容についてお訊かせください。

私たちトヨタすまいるライフは、トヨタ自動車株式会社の住宅関連企業として豊田市にて創立し、創業54年目を迎えました。住まいの総合企業として、トヨタホーム、自社マンションブランド「Ｔステージ」の販売、不動産売買仲介、自社分譲、買取再販、賃貸管理、土地活用、リフォームなどを手掛けております。

導入の経緯・日本リビング保証を選んだ理由についてお訊かせください。

検討のきっかけは、2017年の初めごろに、競合他社が保証制度の取組を始めている、との情報をキャッチしたことでした。ちょうど時を同じくして、「インスペクション」「建物状況調査」という言葉も一般的となり、お客様からの問い合わせも増えてきていたこと、そして当時まだ当社商圏である豊田市内の不動産業者では保証制度を導入している企業は少なかったため、導入検討を加速して進めることとなりました。

保証制度を立ち上げる、といっても、そのノウハウをもっていなかったため、外部パートナーとの連携を模索していた時に出会ったのが、日本リビング保証さんでした。

何より魅力的だったのが、住宅設備機器に関する検査が実施可能だったことです。というのも、入居後の暮らしに直結する各種住宅設備機器への保証がお客様にとって最も訴求力が高いのでは、と考えていたからです。

また、その他にもインスペクションを含む豊富な検査バリエーションがあることや、検査後の保証付帯までワンストップで対応してもらえることが決め手となり、導入に至りました。

当初は、当社分譲マンションにおける設備検査の実施からスタートし、翌年には戸建ての建物検査も導入、そして2021年からはTステージ以外も含む、当社媒介受任マンションにおける設備検査の実施まで、その範囲を広げております。

ご導入後の効果についてお訊かせください。

当サービス導入後、例えば、同一棟内でご紹介（口コミ）をいただくケースや、同一オーナー様が複数戸を売却される際に、全件当社の専任物件としていただくケースなど、安心して売却を依頼できる先としてオーナー様への認知は拡大していると考えており、そういった安心感を担保する大きな要素として、日本リビング保証さんの存在があると感じています。

また、当初の目的であった「自社ブランドマンションの売却受任シェア向上」といった観点でも、実際にＴステージシリーズのオーナー様からの売却依頼、そして当社受任シェアは増加しており、この点においても当サービスの導入は一定の役割を果たしていると考えています。

今後の展望についてお訊かせください。

新築マンション価格の高騰を受け、中古マンション市場も高騰傾向が続いており、リセールを意識して資産価値のある中古マンションを求めるお客様が増えています。そういった背景の中で、私たちは、品質や状態が明らかになっている中古住宅というものは、住宅の状態が不透明になってしまう一般的な”現状渡し”の物件に比べて、購入者にとって大変価値のあるものとなると考えています。

当社が販売を手掛けるトヨタホームはスムストック協議会に所属し、中古住宅の価値向上＝適正な管理を行った物件に対して適正な査定を行うなど、中古住宅の資産価値向上に関する取組を今後も進めていく所存です。

また、初めて家を購入されるとき、維持管理、リフォーム、売却時、住み替え先など住まいに関するステージのすべてで当社をお選びいただけるように、各種サービスの品質向上も同時に図っていく中で、将来的には、当社で取り扱うすべての物件が”保証付き”として販売できるようになることを理想として描いており、日本リビング保証さんとは、アフターサービス領域のパートナーとして、今後とも良いお付き合いを続けていきたいと考えています。